特に異常はない?


先日こんな患者さんがご来院されました。
半年ほど前から股関節に違和感があったのですが、 それが先週あたりから痛みを伴う事態に。 たまりかねて、某大学病院の整形外科にて診察を受けました。

ところが、レントゲンでも、CTスキャンでも異常は見られなかったらしく、
「特に異常ありません」「しばらく安静に」
としか言われず、鎮痛剤を手みやげに追い返されてしまったとの事。
しかし、本人的に痛みはあるのに原因が解らないままでは納得いかず、セカンド・オピニオン [1] 的な意味合いで当院にご来院されました。

このようなケースは、年々増えている傾向にあります。
患者さんが痛みを訴えても、検査で異常が見られないため、
『特に異常はない』 と言われてしまう・・・。

しかし、そうは言われても身体は痛いのに・・・。どうして?


患部がどのくらい痛むのか、そのリアルな痛みは、当事者本人以外に分かりようがありません。
だからこそ私は、その痛みを理解し、痛みに寄り添いたいと思っています。

患者さんの話をよく聞き、患者さんの立場に立って共に考え、「痛み」についての理解を深める事こそが、 医療従事者最大の責務の1つであると考えています。

『特に異常はない』という突き放すような診断は、論外だと思いませんか?


治療についても、インフォームド・コンセント [2] の観点から、十分な説明があるからこそ、理解し納得していただける。 十分な治療とは、信頼関係のうえに初めて成立するものと考えております。



当院の場合、まずは問診で患者さんからのお話を、患者さん側の立場になってよく聞き、理解し、 特に初回のカウンセリングは入念に実施し、患者さんの痛みに寄り添えるように理解を深めます。

その後、患者さんの特徴や体調、症状に合わせた治療プランの大きな流れを提案します。
なぜこの治療が必要なのかを十分に説明し、分からない点はとことん質問してもらい、 治療方針への理解を深めていただきながら、 患者さんと一緒に最終的な治療プランを考えていきます。


どんな方のどんな痛みにも、とことん親身になって治療する。
それが、あおぞら鍼灸接骨院のポリシーです。



[脚注について]
[1] セカンド・オピニオン
  担当医師以外の専門的な知識を持った第三者に意見を求め、より適した治療法を患者自身が選択していく考え方。

[2] インフォームド・コンセント
  患者さんに十分な説明をした上で理解してもらい、合意を得たうえで治療を行う治療方針。

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